君の手
「あー来たきたっ!1年だよね。見学?入部?中学の時は何部?」
ドアの側で待ち構えていたであろうショートカットの先輩が凄い勢いで話しかけてきた
手にはドラムのスティックを持っているのでおそらくパートは打楽器だろう
「入部を考えています。中学も吹奏楽部です」
武田君が冷静に答えてる
「私も一緒です」
付け足しとく
「オッケーオッケー
パートの希望とかある?」
「打楽器です!!」
「あ、えっとー私はまだ決めてないです。吹きたいなーと思ってます」
武田君がかなり驚いた顔でこっちを見ている
そりゃそうか
楽器変えたいっていってなかったもんね
ごめんね