月の花弁




安心したのか


気絶したのか


分からないこの寝顔も、











目からしたたり落ちる


黄緑と群青の色をした


宝石のような涙も、










全ての男を魅了してしまうであろう


抱いている肩からにじみ出る


真っ赤な血も、











全て――――――――











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