月の花弁


多分、黒き者の




スパイのためにある魔法とか




父上が言っていた、





双眼鏡のようなものを





作り出す。





…スパイの教育は受けていないけど、





外の世界に憧れて





この魔法で双眼鏡のようなものを作り、





外を見ていたから。




こんなところで





役に立つ日が来るなんて



思わなかったな。



ユリちゃんの頭の中に直接




見えたものを報告する。






「…あれ?




あの使い魔達の服装…





群青の城の使い魔達だよ?








ユリちゃん、良かったね!?





行っておいでよ。





俺は見つかるとまずいでしょ?







…先にカナトのところに






遊びに行ってから、








明日には






ユリちゃんのところに遊びに行くから。






……じゃあ!!






またね〜?」


< 159 / 169 >

この作品をシェア

pagetop