月の花弁
sideナオト

使い魔たちの背中が小さくなっていく。

まぁ、俺が立ち去れと言ったのだがな。



露草の城第一王子である俺でさえ、まったく気づけないほどの気配を、使い魔たちが気づけるはずがない。

しかも寝ているだと?

寝ていてこの気配のなさは…なんなんだ?

自分の想い人ながら驚く。


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