月の花弁
「へーぇ。君がユリちゃんの幼馴染みねぇ。」
急に聞こえた声に驚いて振り返ると、ユリの肩に手をまわした男がいる。
‼︎⁉︎
白き者でトップ5には必ず入る俺が、話しかけられるまで気づかなかったのか?
「…ユリに触れるな。俺の気づかない気配とは…一体何者だ?」
「俺はねぇ、韓紅の城第一王子レオン、って言えばいいのかな?」
「なんだと⁉︎
「ユリ、いつ知り合った?なんで俺に言わない⁉︎」
ユリがまわされた手を無理やりはらって、俺の方を向く。