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悲しそうに答える霧龍…

「姫音…」

そう言った瞬間、霧龍に強く抱き締められた。
今までにないくらい温かく優しく…

「姫音に泣くな、とか言ってたけど、ごめんな…?矛盾、してんのは知ってる…姫音ぇ!幸せになれよ!!絶対に…また辛くなったら教えろよ?浮気とか関係ねぇから…俺は一生お前を忘れない…本当に辛くなったら連絡しろッ!!もう姫音の泣き顔見たくねぇから…」

霧龍、泣いてる?


「うん。ありがとう…霧龍に出会えて本当によかった!!辛くなったら連絡するから…」


最後に優しく霧龍は唇を優しく重ねさ…

また涙が溢れる

もう、行かなきゃ…

私が笑顔で答えて車から降りようとした…


「幸せになれよッ!!幸せになんなきゃ許さないからなッ!!彼氏さんと仲直りしれよッ!!」


ダメだ…

ここで振り向いたら一生後悔する…

私は振り向かず家に向かって走り出した。

霧龍の車をも、見送らず…
ただいまも言わず、自分の部屋へ駆け上がる。

そのまま、ベッドにうつ伏せになり大泣きした…


霧龍…

あなたは最後まで優しく

心の温かい方でした

あなたに出会えた事を

感謝しています






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