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玲音side

お別れしちゃった…
虚しく吹くそよ風。僕の心の穴をすり抜けていく。

母さんと父さんは、今後の事について話し合っていた。

僕は姫音ちゃんから貰った手紙を読む事にした。

封筒を見ると、姫音ちゃん直筆で一生懸命に書いた後が残っている。

玲音君へ
それだけ見ただけでも胸がキツク締め付けられた。

封筒と便箋は姫音ちゃんが好きっぽいやつだ。
僕は、直感的に思った。

破らないように慎重に開けた。

玲音くんへ…
ついに、このひがきてしまったね。
わたしは、とてもかなしさでいっぱいです。
でも、いちばんつらいのは玲音くんだとおもいます。わたしと玲音くんはたぶんわかれたくない、きもちでいっぱいだとおもいます。わたしは、でもいつかぜったいあえるとしんじています。あえたらおもっいきりわらって、むかしのことをはなそうね。
わたしは、玲音くんがだいすき。しょうらい、玲音くんのおよめさんになるからね。ほんとうに、ほんとうにいままでありがとう。玲音くんのことは、ぜったいわすれないし、玲音くんもわたしのことわすれないでね。
それでは、あたらしいところにいくのは、すごいふあんだとおもうけど、玲音くんならだいじょうぶだよ。ぜったいうまくやれるからね。
わたしはいつもあたたかくみまもってるよ。
からだにきをつけてがんばってね。でも、がんばりすぎもよくないからね。

じゃあね！

ひめねより