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時計を見ると、電車の時刻を思い出して、ハッとした。

ヤバイ…もう6時20分回ってんじゃん。

「あのぉ・・・、電車の時間が30分に乗らなきゃ行けないので、すいません…今日はありがとうございました。また後日改めて、母と一緒におじゃまさせて頂きます。」

「そう?こちらこそありがとうねぇ。」

おばさんは玄関まで見送ってくれて、玲音は駅まで送ってくれた。

「時間大丈夫?走って駅まで三分ぐらいで行けると思うから。まぁ、乗り過ごした時は俺ん家で歓迎するからよ!!」

「何とか、間に合いそう!ありがとう。乗り過ごした時は、よろしくね♪なんちゃって…」

走った末に何とか、25分でギリギリ間に合った。

私は切符を片手に電車に乗り込むと、玲音に大きく手を振った。

玲音も手を大きく振ってくれて、笑ってくれた。
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