キスより甘くささやいて
江ノ電にのって、由比ヶ浜で降りる。
今は学生さん達は春休みか。
平日でも、観光地の鎌倉は人がたくさんいるよね。と思い出す。
早朝とは違う雰囲気だ。
まあ、鎌倉で海にいくなら、江ノ島か由比ヶ浜が有名ですよね。
波打ち際をのんびり歩くと、あった。桜貝だ。
ほんのりピンクで、可愛らしい貝殻がよーく目を凝らすと幾つか見つかった。
颯太が得意げに、
「な。あったじゃん」と笑う。
今日の颯太は眉間にシワがないし、
鋭い瞳で睨んでこないので安心して隣にいられる。
「朝メシ、食ってなかったよな。」と笑い、
「おれ、朝メシってあんまり食べないから、
おまえんちに行って、もしかして食事中だったかもって思っててさ、失敗したな。」
と頭を掻いて私を見るので、
「朝のお散歩の延長だったんだから、
これから食べるんでいいんじゃないの?」と笑って、
「父と裕樹はもう、食べ終わってたし、
母は今頃ゆっくり食べてるよ。だから、大丈夫。」と続けた。
海沿いのカフェで朝食にする。
私はフレンチトーストで、颯太はBLTサンドにした。
「朝から、甘いもを食べるって、女はすごいな。」と感心して、
「うちの店もこーいうの、検討するかな」と笑う。
今は学生さん達は春休みか。
平日でも、観光地の鎌倉は人がたくさんいるよね。と思い出す。
早朝とは違う雰囲気だ。
まあ、鎌倉で海にいくなら、江ノ島か由比ヶ浜が有名ですよね。
波打ち際をのんびり歩くと、あった。桜貝だ。
ほんのりピンクで、可愛らしい貝殻がよーく目を凝らすと幾つか見つかった。
颯太が得意げに、
「な。あったじゃん」と笑う。
今日の颯太は眉間にシワがないし、
鋭い瞳で睨んでこないので安心して隣にいられる。
「朝メシ、食ってなかったよな。」と笑い、
「おれ、朝メシってあんまり食べないから、
おまえんちに行って、もしかして食事中だったかもって思っててさ、失敗したな。」
と頭を掻いて私を見るので、
「朝のお散歩の延長だったんだから、
これから食べるんでいいんじゃないの?」と笑って、
「父と裕樹はもう、食べ終わってたし、
母は今頃ゆっくり食べてるよ。だから、大丈夫。」と続けた。
海沿いのカフェで朝食にする。
私はフレンチトーストで、颯太はBLTサンドにした。
「朝から、甘いもを食べるって、女はすごいな。」と感心して、
「うちの店もこーいうの、検討するかな」と笑う。