キスより甘くささやいて
「高校の同級生の美咲。
この間、実家に帰って来たばっかりで、
偶然会ったんだよ。」と紹介してくれる。
「山内美咲です。近所に住んでいます。」と言うと、
「山内さんちのミサキチちゃん?」と
思い出してもらえたみたいだけど、
どんな事を思い出してるのかと思うとちょっと、怖い。
「母さん、ミサキチって、呼ぶなよ。
10年も前の呼び名だから」と颯太は笑ったが、
「颯太だって、最初に会った時そう言ったじゃない。」と私が言ったら、
お母さんがクスクス笑った。
「颯太がいっつもミサキチって、言ってて、
よく一生懸命お菓子を作ってた。
ミサキチは僕が作るお菓子が好きなんだって。
そういってね。
なーんだ、偶然再会しちゃったんだ。」
と息子をからかうように笑う。
この間、実家に帰って来たばっかりで、
偶然会ったんだよ。」と紹介してくれる。
「山内美咲です。近所に住んでいます。」と言うと、
「山内さんちのミサキチちゃん?」と
思い出してもらえたみたいだけど、
どんな事を思い出してるのかと思うとちょっと、怖い。
「母さん、ミサキチって、呼ぶなよ。
10年も前の呼び名だから」と颯太は笑ったが、
「颯太だって、最初に会った時そう言ったじゃない。」と私が言ったら、
お母さんがクスクス笑った。
「颯太がいっつもミサキチって、言ってて、
よく一生懸命お菓子を作ってた。
ミサキチは僕が作るお菓子が好きなんだって。
そういってね。
なーんだ、偶然再会しちゃったんだ。」
と息子をからかうように笑う。