キスより甘くささやいて
颯太は
「トオルに美咲の事が好きだなんて、昔も今も言ってないけど」
とブツブツ文句を言いながら、カウンターの奥の席に座る。
きっと、そこが颯太の定位置なんだろう。
持っていたケーキの入った紙袋をトオルに渡す。
私も颯太の隣の席に座った。トオルはウフフと笑って、
「颯太はわかりやすいオトコなんですよ。
でも、こっちの鈍いオンナはちっとも気がついてなかったみたいですけど」
と私に笑いかける。私が赤くなって俯くと、
「やっぱりね。」とため息をついて見せた。颯太に
「こんな、鈍いオンナのどこが良いの?」と聞く。颯太は
「しかたないだろ。会う度に好きになっちゃうんだから。」
と笑って答えて、トオルを呆れさせた。
「でも、颯太が美咲に素直に気持ちを伝えてるんなら、
まあ、この鈍いオンナも理解してるのかしら?」と私を見つめるので、
「ほ、保留させてもらってます」と再び俯くと、
「ミサキチ、颯太は、昔と違って、ものすごくモテるんだから、
サッサと決めないと、他のオンナにさらわれるわよ。」
としかめ面しい顔でアドバイスしてくれた。
ソレは理解しているつもりなんですけども…。
「トオルに美咲の事が好きだなんて、昔も今も言ってないけど」
とブツブツ文句を言いながら、カウンターの奥の席に座る。
きっと、そこが颯太の定位置なんだろう。
持っていたケーキの入った紙袋をトオルに渡す。
私も颯太の隣の席に座った。トオルはウフフと笑って、
「颯太はわかりやすいオトコなんですよ。
でも、こっちの鈍いオンナはちっとも気がついてなかったみたいですけど」
と私に笑いかける。私が赤くなって俯くと、
「やっぱりね。」とため息をついて見せた。颯太に
「こんな、鈍いオンナのどこが良いの?」と聞く。颯太は
「しかたないだろ。会う度に好きになっちゃうんだから。」
と笑って答えて、トオルを呆れさせた。
「でも、颯太が美咲に素直に気持ちを伝えてるんなら、
まあ、この鈍いオンナも理解してるのかしら?」と私を見つめるので、
「ほ、保留させてもらってます」と再び俯くと、
「ミサキチ、颯太は、昔と違って、ものすごくモテるんだから、
サッサと決めないと、他のオンナにさらわれるわよ。」
としかめ面しい顔でアドバイスしてくれた。
ソレは理解しているつもりなんですけども…。