キスより甘くささやいて
きっと、厨房でモニターを見ていて、
私の様子がおかしい事に気付いた颯太が足早にやって来て、
「美咲から、手え離せ」
と私の後ろに立ち、智也の肩を押す。
智也はおとなしく私の手を離し、
「君が、仏頂面のパティシエ?
そして、美咲の新しい恋人?」と聞く。
颯太が返事に詰まる。
うん。まだ恋人ってわけじゃない。
「まだ、恋人じゃないか。
俺も美咲を落とすのに結構時間かかったし、
多分、まだ、恋人になってないんじゃないかっていう俺の予想はあたりかな?」
と颯太に笑いかける。
颯太の眉間に深くシワが寄る。
「やっぱり、その顔は仏頂面だな。
美咲、コイツより、俺の方がイケメンだと思うんだけど、
俺と、やり直してくれないかな?
もう1回だけ俺を信じて欲しい」と私に笑いかけた。
私が口を開くより早く、颯太が智也の襟首を掴む。
「おまえ、どれだけ、美咲を傷つけたか分かってるのか?!」
と大声を出したので、オーナーが間に割って入る。
「颯太、店の中だぞ。」と叱り、
「君も颯太を挑発するのはやめなさい。」と智也にも、キツく声をかけた。
智也は照れたように笑い、
オーナーにすみませんと謝った後、
僕は美咲さんとキチンと話がしたい。とオーナーに申し出た。
オーナーに間に入ってもらった方が良いと判断したんだろう。
相変わらず、頭がいい。
私が話し合いを拒めないように考えているなって、溜息が出る。
昔はこんな所も嫌いじゃなかった。とそっと思う。
オーナーは、仕方ないな。
と大きく息をつき、
店が終わった後、ティールームで話し合うといい。
美咲ちゃんと2人きりで会わせるわけにはいかないな。
颯太と僕は厨房にいるよ。
ティールームにはモニターが付いてるんだけど、
話は聞こえないから、監視付きって事で、良いかな。
と智也に言って、
しばらく、外で時間を潰してきて。と店の外に送っていった。
そして、
「美咲ちゃん、事情を聞こうか」
と私を事務室に呼び、
私の腕を掴んだままの颯太に店頭に立つよう指示して、
私から颯太を引き離した。
私の様子がおかしい事に気付いた颯太が足早にやって来て、
「美咲から、手え離せ」
と私の後ろに立ち、智也の肩を押す。
智也はおとなしく私の手を離し、
「君が、仏頂面のパティシエ?
そして、美咲の新しい恋人?」と聞く。
颯太が返事に詰まる。
うん。まだ恋人ってわけじゃない。
「まだ、恋人じゃないか。
俺も美咲を落とすのに結構時間かかったし、
多分、まだ、恋人になってないんじゃないかっていう俺の予想はあたりかな?」
と颯太に笑いかける。
颯太の眉間に深くシワが寄る。
「やっぱり、その顔は仏頂面だな。
美咲、コイツより、俺の方がイケメンだと思うんだけど、
俺と、やり直してくれないかな?
もう1回だけ俺を信じて欲しい」と私に笑いかけた。
私が口を開くより早く、颯太が智也の襟首を掴む。
「おまえ、どれだけ、美咲を傷つけたか分かってるのか?!」
と大声を出したので、オーナーが間に割って入る。
「颯太、店の中だぞ。」と叱り、
「君も颯太を挑発するのはやめなさい。」と智也にも、キツく声をかけた。
智也は照れたように笑い、
オーナーにすみませんと謝った後、
僕は美咲さんとキチンと話がしたい。とオーナーに申し出た。
オーナーに間に入ってもらった方が良いと判断したんだろう。
相変わらず、頭がいい。
私が話し合いを拒めないように考えているなって、溜息が出る。
昔はこんな所も嫌いじゃなかった。とそっと思う。
オーナーは、仕方ないな。
と大きく息をつき、
店が終わった後、ティールームで話し合うといい。
美咲ちゃんと2人きりで会わせるわけにはいかないな。
颯太と僕は厨房にいるよ。
ティールームにはモニターが付いてるんだけど、
話は聞こえないから、監視付きって事で、良いかな。
と智也に言って、
しばらく、外で時間を潰してきて。と店の外に送っていった。
そして、
「美咲ちゃん、事情を聞こうか」
と私を事務室に呼び、
私の腕を掴んだままの颯太に店頭に立つよう指示して、
私から颯太を引き離した。