キスより甘くささやいて
颯太は、熱心に私の身体を舌や、唇で探検する。
私は与えられる刺激に何度も声をあげ、シーツを握りしめる。
颯太は私の下着を全部取り去って、
私の内側を、指で探る、
私は背中を弓なりに反らせ、内側がぎゅっと締まって声が高くなっていく。
颯太は、ここ?と耳元で囁いて、指を増やして何度も音をたてた。
私は頭の中が真っ白になっていくけど、
颯太は、まだだよとゆっくり、指を抜いたところに唇をつけ、
舌を使い、音を立てて吸い上げる、
私はからだが、ガクガク震えるほど感じている。
私のからだの震えが収まるまで抱きしめた後、颯太は身体を繋げてきた。
他の男のことは2度と思い出せないようにしてやる。
と真剣な声で、呟いて、激しく、強く腰を使う。
私は気を失わないでいるのが精一杯だ。
私は、自分の声とは思えない声を上げ続け、颯太にしがみつく、
何度私が達しても、颯太は私の身体を離さない。
颯太が疲れ切って、眠るまで、
私は颯太に飲み込まれるように身体を重ね続けた。


私が目を覚ますと、颯太の腕の中だった。
あたりはすっかり暗くなっている。
窓は閉じられているけど波の音が聞こえていた。
颯太が身動きして、
「美咲、起きたの?」と声をかけてきた。
私の顔を覗いて、くちづけしてくる。
私もそっとくちづけを返した。
「美咲は、もう、全部俺のモノ。」と笑って、
「美咲がずっと欲しかったから、
結構激しく求めちゃったな。…大丈夫かな?」と聞いてくる。
…結構激しかったですけど、
「大丈夫。だと思う。」と私は笑って、返事をする。颯太は、
「もう、離さない」
と真剣な声を出して、私を抱きしめる。
「離さないでください」
と私も颯太の耳元で小さくささやいた。
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