お姫様は愛され病。
学園の放課後はどうにも眠気に負けてしまい、私は友達が部活に行っている間を休憩と称して自分の机に突っ伏して仮眠をとる。

絶好の天気でやわらかい風が吹き、それとともに部活に全力を尽くす知り合い達の声を耳にし、なんとも言えない気分になると、ようやく私は意識を取り戻す。

私は所謂、帰宅部でもない。
諸事情で部活に入れないだけであって、私は悪くない。

周りには誰もいなくて落ち着くものの、時々聞こえる人の声を面倒なものだと感じてしまう位には人といることがそれほど得意でない事を考えさせられる。

私は無愛想な素顔の私が嫌いだ。

そんな風に思っても、普段は口に出しているわけでもない。


考えるのと面倒に感じた私は、ゆったりと立ち上がり伸びをする。

もう一眠りする為に私はリュックサックを肩にかけ、転びそうな足取りで保健室へ向かった。



因みに、保健室に向かう際に職員室前で盛大に転びあまりにも大きな音がしたため、音に気付いた教員の方に助けてもらい立ち上がることができた。

しかし、足を捻挫していたので養護教諭の先生に序でに手当てしてもらった。


保健室で眠ることは先生の了解も得ているため、一声かけると養護教諭の先生は微笑みながら「無理しないでね」とだけいって何処かへいってしまった。


私が保健室のベッドに体を預けるように寝転がる。


でも、私は突然の頭痛があり自力で上半身を起こし、リュックから薬を取り出して飲む。

慣れてることだから、焦りはしないけど痛いことに変わりはないようで。


私は薬の作用もあってか、あっさりと眠った。

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