愛す程、狂ってく

冬斗の優しさ


〈冬斗視点〉

外でクラスを確認した後、そのクラスへ行った。

中学は俺が通ってた小学校以外からも来てる奴がいてそこで友達作ったり…ま、どうせ俺は一匹狼だけど。


全く違う所から来た誰かさんは凄く大変だろうけど。


…そんな事考えていると制服の肘辺りを掴まれた。

その犯人を確認するため、振り向く



冬斗「誰ー…………夏希……」



犯人は夏希だった。

忘れてた。こいつ、人見知り激しいんだった………

俺しか知ってる奴居ないから俺の所来たのか…さっき泣かせたのに。



夏希「………怖い…………」

冬斗「…何が?別に怖くねぇだろ。」



それでも俺の両腕を後から掴んで盾にして震えてる。



夏希「心臓飛び出そう…」

冬斗「阿呆。」



〈夏希視点〉


…知らない人ばっか……怖い…なんか怖い…
緊張する…心臓バクバクいってる……


どうしたらいい…?


私は無意識にある人を探して、その人の制服の肘辺りを掴んだ。



??「誰ー…………夏希……」



私が掴んだのは冬斗。
冬斗からハァとため息が聞こえる。
呆れたって事?それとも離れろ…?



夏希「…………怖い……」

冬斗「…何が?別に怖くねぇだろ。」



冬斗、怒ってるのかな……?

怖いよ…しかも凄く緊張して…



夏希「心臓飛び出そう…」

冬斗「阿呆。」



そう言うと冬斗は私の左手首を掴み、女の子がいっぱい居る所へ向う。



夏希「…!?…………冬斗っ?」

冬斗「………ねぇ、君たち。」

女子生徒達「え?…(イケメンに話しかけられたぁ…!!)」

冬斗「コイツと友達になってやってくれる?」



そう言うと冬斗は
私の腕をクイっと前に出す。



冬斗「遠いとこから来たばっかだから此処に知り合い全然居ないヤツでさ。だから、なってやってくれる?」

女子生徒達「はい!!喜んで〜❁」



その瞬間女子達の方へポイっと投げられるように腕を離された。



冬斗「………これで許せ。」



………………


(夏希ちゃん凄い!!いいなぁ〜イケメンと幼馴染なんて!!)

(羨ましいぞコノヤロー!!)

(えへへ………………)


< 15 / 38 >

この作品をシェア

pagetop