愛す程、狂ってく
ー校舎裏ー
峰川「へぇ、逃げないんだな、もやし。」
冬斗「……もやしだと?」
峰川「あぁ。学校以外ではインドア、男のくせに筋肉も見えないし弱っちく見える…もやしがピッタリじゃないか。」
うぜぇ
冬斗「随分言ってくれるな。…ってかお前…プリンスとかって言われてるらしいけど…王子らしさの欠片もないね…庶民だ。」
峰川「何!?」
冬斗「ただ威張って上目遣い…それだけじゃん。それに悪口ばっか…本当の王子は、民を気遣い、本国の為に尽くす、そーゆーもんじゃねーの?なのにお前…威張ってるだけじゃん。」
峰川「…」
冬斗「威張ってばっかの庶民様。…俺を呼び出した訳をお聞きしてもよろしいですか?」
峰川「……せん………だ…!!…」
所々力を入れているが全然聞き取れない。
ただちょこっとの言葉で何を言ったか分かった。
冬斗「…は、今なんて…」
峰川「宣戦布告だ!!夏希は俺が貰う!!」