愛す程、狂ってく
困るんですけど…?
冬斗「夏希?」
夏希「な、何?」
冬斗「なんで俺峰川に敵意もたれてんの?」
夏希「ええと……それは…………」
〈夏希視点〉
━━━ある日の屋上にて……━━━
高い所が苦手なのに峰川君に屋上へ呼び出されて…
峰川「夏希!!君は美しい!!俺の姫になれッ!!」
!?
な、何これ!?こ、告白かな………
…私、峰川君………ダメかも………
夏希「ご、ごめんなさい……」
峰川「どうして!?」
夏希「今ね、喧嘩しちゃった男の子が居るの………その子とちゃんと仲直りしたいからさ………今、その子の事で頭がいっぱいなんだ……だから……」
峰川「それは誰だ!?」
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〈冬斗視点〉
冬斗「…で、その仲直りしたい男の子ってのが…?」
夏希「…………………冬斗……」
冬斗「…悪いな。夏希を泣かせた挙句、恋の邪魔しちゃって。」
夏希「え!?ち、違うの!!わ、私ね!!冬斗とちゃんと仲直りして…言いたい事があるの!!」
冬斗「……手」
夏希の右手を握る。
夏希「え!?」
冬斗「…仲直り……夏希は悪くないのに勝手に怒ったりしてゴメン。…じゃあ…」
夏希「あ、待って!!言いたい事が……」
冬斗「もう俺に近付かないようにな。…峰川がヤキモチ焼くから……」
夏希「待ってよ!!私ね!!冬斗が好きなの!!今でも好きなの!!なんて言われたって、泣かされたって…ずっと好きなのは変わらなくって…寧ろもっと好きになってって……」
………………
冬斗「…あっそ」
夏希「!?」
冬斗「もう一人にしてくれよ…構うな…困るんだよ…もう…」