愛す程、狂ってく
二、寂しい12才

後悔


アイツが居なくなって6年目。

アイツが居なくなってから6回目の冬が来た。

一応成長した俺は昔を振り返って後悔した。


『…………"ダイキライ"…………』


本当はそんな事言うはずではなかった。

もしかしたらずっと会えないかもしれないのに好きな奴に向かって…

…後悔……後悔後悔後悔………

今更後悔したって遅い事なんて知ってる。

昔の自分に腹が立った。

毒舌で一匹狼で夏希が居ないとまわりを睨むだけだった自分に苛立った。



冬斗「……ぐッ…………」



頭がガンガンして気持ち悪い。
冬なのにヤケに熱くて…

熱にでもなったか…?

疲れも感じる…


ポーカーフェイス貫いて感情を面(表)に出さず、誰とも喋らない一匹狼で、裏では"残念なイケメン"って言われる…

……もし夏希が俺なんかの側に居たら"残念美人"って言われるんだろうか…

!?

いや!アイツの事は忘れろ!!俺ッ!!



冬斗「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ー!!!!」

冬斗母「五月蝿いわよ!!」

冬斗「………」


(大丈夫かしら…冬斗…)
(病気か…?)
(さぁ…………)


【恋の病(仮)です】
 ↕カミサマの声(?)=聞こえてない
【恋の病なのかですら分からない症状】
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