ある弦楽部の部員の話。
私はその次の日から、ノドカの家のチャイムを鳴らすのを止めた。

幼稚園からずっと続けてきたつながりを、自らの手で切り捨てたんだ。


卒業するまで結局、ノドカとは口を利いてなかった。

でも、すぐに後悔した。
いつも歩く道が急に味気なく、つまらないものになってしまったから。



だから、決めたんだ。

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