能あるイケメンは羽目を外す
「陽斗……」

「もっと俺の名前を呼んで、もっと頼って」

さらに力強くギュッと私を抱き締めて、陽斗が私の耳元で優しく囁く。

「頼られた方が嬉しいし、またこんな目に遭う事を想像すると怖い」

「ごめんなさい」

ああ……陽斗はいつも温かい。

さっきまで身体が強ばってたはずなのに……彼の腕の中にいると安心する。

私が素直に謝ると、陽斗は私の髪を優しく撫でた。

「隠し事はなしだよ。家探しだって一人で悩む事ない。俺を頼ればいいんだ。慌てて探してもいい物件は見つからないよ」

陽斗……私がアパート探してるの感づいてたんだ。

「約束だよ。俺に内緒で勝手にいなくならない事」

「……はい」

私に言葉に陽斗は満足そうな顔で微笑むと、私に口付けようと顔を近づける。
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