能あるイケメンは羽目を外す
「ダイビングにはまってた時は、年に百本は潜ってたよ。だから、俺といれば怖くない。せっかく来たんだから楽しもう。珊瑚が凄く綺麗だよ」

石垣空港に着くと、タクシーで空港まで行き高速フェリーに三十分乗り東上島に到着。

またタクシーに乗って五分ほど走っていると、要塞の様な建物が視界に入ってきた。

「あれが、今日宿泊するソレイユリゾート東上島」

陽斗が前方の建物を指差すと、私は素直な感想を口にした。

「外からだと中の様子ってわからないね。石を積み上げた高い壁しか見えないよ」

タクシーを降りてホテルに入りチェックインの手続きをしようとするが、ホテルがオープンしたばかりでフロント係がまだ慣れていないせいか十五分以上待たされた。

「予想はしてたけど、高級リゾートの対応とは言えないね」

フロントの対応を見て陽斗が苦笑する。

確かに待たせるにしても、そのまま放置というにはどうだろう。
< 153 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop