能あるイケメンは羽目を外す
「状況が変わったんだよ。もう戻れないかもしれない」
親父の様子が気になる。
今、日本を離れる訳にはいかない。
今の会社の状況を考えると、翔馬を信頼して全てを任せられない。
オープンしたばかりのホテルもスタッフが足りていないような気がするし、社員教育もあまり良くなされていない。
おまけにうちのホテルを建設した影響か、珊瑚が減ってきている。
「嘘つき!みんなハルトを待ってるわよ!」
メルが興奮してバンとテーブルを叩く。
そんな彼女とは対称的に俺は落ち着いた声で言った。
「そう思ってくれてるのは嬉しいけど、俺の後任は決めてあるし、俺が抜けても支障がないようにはしてある」
「支障がないですって!問題大ありよ。ハルトがデザインした服じゃなきゃ「ロジエ」は駄目になる」
「俺はデザイナーだけやってたわけじゃない。俺が抜けたら駄目になるようなブランドにした覚えはないよ。そう思ってるのはメルだけじゃない?」
親父の様子が気になる。
今、日本を離れる訳にはいかない。
今の会社の状況を考えると、翔馬を信頼して全てを任せられない。
オープンしたばかりのホテルもスタッフが足りていないような気がするし、社員教育もあまり良くなされていない。
おまけにうちのホテルを建設した影響か、珊瑚が減ってきている。
「嘘つき!みんなハルトを待ってるわよ!」
メルが興奮してバンとテーブルを叩く。
そんな彼女とは対称的に俺は落ち着いた声で言った。
「そう思ってくれてるのは嬉しいけど、俺の後任は決めてあるし、俺が抜けても支障がないようにはしてある」
「支障がないですって!問題大ありよ。ハルトがデザインした服じゃなきゃ「ロジエ」は駄目になる」
「俺はデザイナーだけやってたわけじゃない。俺が抜けたら駄目になるようなブランドにした覚えはないよ。そう思ってるのはメルだけじゃない?」