能あるイケメンは羽目を外す
瞳が暗く陰る。
私は隣の男を無視して、ウィスキーの入ったグラスを口に運ぶ。
だが、その刹那、隣にいた男性が私からグラスを取り上げた。
「お酒、飲み慣れてないよね?こんなとこで一人で酔い潰れたらお腹空かせた狼の餌食になるよ」
「ちょっと‼」
私は思わずキッと甘いマスクの隣のイケメンを睨み付けたが、数秒考えて文句を言うのは止めた。
狼の餌食になる……。
「……それも良いかもね」
私は彼の目を見てフッと自嘲する。
今日の結婚式は婚約者が現れなくてダメになった。
式の時間は過ぎているのに新婦の控え室でいくら待っても彼は来なくて……。
来たのは彼からの「やっぱり結婚出来ない。ごめん」ってメールだけ。
私は隣の男を無視して、ウィスキーの入ったグラスを口に運ぶ。
だが、その刹那、隣にいた男性が私からグラスを取り上げた。
「お酒、飲み慣れてないよね?こんなとこで一人で酔い潰れたらお腹空かせた狼の餌食になるよ」
「ちょっと‼」
私は思わずキッと甘いマスクの隣のイケメンを睨み付けたが、数秒考えて文句を言うのは止めた。
狼の餌食になる……。
「……それも良いかもね」
私は彼の目を見てフッと自嘲する。
今日の結婚式は婚約者が現れなくてダメになった。
式の時間は過ぎているのに新婦の控え室でいくら待っても彼は来なくて……。
来たのは彼からの「やっぱり結婚出来ない。ごめん」ってメールだけ。