能あるイケメンは羽目を外す
「陽斗……もう充分冷したし大丈夫だよ」
注意深く患部を見ている陽斗に声をかけるが、彼は頭を振った。
「駄目。三十分はこうして冷やさないと。火傷は結構厄介なんだ。甘く見ちゃ駄目だよ」
「……うん」
「痛みは?」
「まだヒリヒリする……かな」
陽斗がすぐに冷やしてくれたからだいぶ痛みは治まって来たけど、スープが太ももにかかった時は痛いやら熱いやらで涙が出そうになった。
「冷やしたら医者に診てもらうからね」
「うん。……面倒かけちゃってごめんね」
「楓が謝る必要はない。女の子だから痕が残らないといいんだけど」
陽斗が悲痛な表情で私の患部を見る。
そんな彼を安心させようと、私は笑って見せた。
注意深く患部を見ている陽斗に声をかけるが、彼は頭を振った。
「駄目。三十分はこうして冷やさないと。火傷は結構厄介なんだ。甘く見ちゃ駄目だよ」
「……うん」
「痛みは?」
「まだヒリヒリする……かな」
陽斗がすぐに冷やしてくれたからだいぶ痛みは治まって来たけど、スープが太ももにかかった時は痛いやら熱いやらで涙が出そうになった。
「冷やしたら医者に診てもらうからね」
「うん。……面倒かけちゃってごめんね」
「楓が謝る必要はない。女の子だから痕が残らないといいんだけど」
陽斗が悲痛な表情で私の患部を見る。
そんな彼を安心させようと、私は笑って見せた。