能あるイケメンは羽目を外す
あまりにも気持ちよくてやはりうとうとしてしまった。

ダイビングでちょっと筋肉痛になったけど、マッサージされて幾分筋肉が解れて楽になったような気がする。

予約してくれた陽斗に感謝だ。

施術が終わってソファーに腰かけながらサロンの人が入れてくれたハーブティーを頂いていると、丁度施術を終えたらしいメルさんとばったり会った。

「「あっ……」」

お互い一瞬目が合うと、すぐに顔を背ける。

うっ、気まずい。

ここで……会うとは想定してなかった。

どうしよう?私から声をかけるべきかな?

私が戸惑っていると、メルさんが私の元に来て何か覚悟を決めたような表情でスーっと息を吸った。

「き、きのうは……悪かったわね!」

勢いに任せてメルさんの口から謝罪の言葉が発せられる。

私を見据えながら、メルさんはぎゅっと拳を握り締めた。

……これって一応、謝ってくれてるんだよね?
< 209 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop