能あるイケメンは羽目を外す
「抵抗すれば逃げられると思ってんのか?この馬鹿女!」

……お願いだから早く着いて。お願い!

私は心の中で必死に祈る。

エレベーターの扉が開けば、助けを呼べる。

「大人しくしてろって言っただろ?今度抵抗したら、スマホでお前の裸の写真を撮ってネットに流すぞ」

下唇をペロリと嘗めると、章介は口角を上げる。

「……正気じゃない」

「ここ最近、営業成績が悪くてイライラしてるんだ。捨てた女でストレス解消したって良いだろ?専務だって相当楽しんでるんじゃないか?お前だって他の男の味を覚えても損はない」

「……狂ってる」

章介の狂気な目を見て、私は驚愕に震えた。

「邪魔者はいない」

章介は残酷にそう告げて、私の服に手をかけ乱暴にブラウスのボタンを引きちぎる。

「お願いやめて!」

私は必死で懇願するが、章介はそんな私を見て面白そうに笑った。
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