能あるイケメンは羽目を外す
告白されて付き合ってからも、スキンシップなんてほとんどなかったかもしれない。

でも……陽斗は……当たり前のように私に触れる。

同じ男の人なのに、どうしてこうも違うのだろう。

心臓までドキドキしてきて……。

ああ~、もう~、落ち着け。

マグカップを近くのテーブルに置くと、ベッドに入って横になる。

落ち着け……落ち着け。

陽斗の事を頭から追い出そうとするが……昨夜のキスまでまた思い出してしまって顔が真っ赤になる。

陽斗は女の人の扱いが慣れてるだけだ。

彼のペースに巻き込まれるな。

「……陽斗の馬鹿!何で……私に近づくのよ」

放っておいてくれれば、昨日の事もそのうち忘れることが出来ただろうに……。

こんな近くにいられたら忘れられない。

彼に見つめられたら抗えない。

私……おかしい。

どうすればいいの、私……。
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