能あるイケメンは羽目を外す
「挨拶が終わったようなので良いですか?」
杉原さんが眼鏡のブリッジを上げながら冷ややかな目で私達を見る。
「今日は社長が一日外出します。私は社長と同行しますので、何かあれば私の携帯に連絡下さい。成沢さんは、さっき打ち合わせした通り、今日は一日専務について仕事をして下さい。目を離すと専務はすぐに逃げ出しますからね」
「……はい」
杉原さんの言葉に私はコクリと頷く。
逃げ出すって小学生?
いつも陽斗はどんな風に仕事してんの?
そんな事を思いながら今朝の杉原さんとのやり取りを思い出す。
私に割り振られた仕事は、ファイル整理、来客対応などの秘書業務の雑務と、陽斗の監視。
杉原さんが言うにはこの陽斗の監視が一番大変らしい。
会議も途中で抜けたり、急に会社からフラリといなくなるのは日常茶飯事と杉原さんはわざわざ陽斗の前で言っていた。
杉原さんが眼鏡のブリッジを上げながら冷ややかな目で私達を見る。
「今日は社長が一日外出します。私は社長と同行しますので、何かあれば私の携帯に連絡下さい。成沢さんは、さっき打ち合わせした通り、今日は一日専務について仕事をして下さい。目を離すと専務はすぐに逃げ出しますからね」
「……はい」
杉原さんの言葉に私はコクリと頷く。
逃げ出すって小学生?
いつも陽斗はどんな風に仕事してんの?
そんな事を思いながら今朝の杉原さんとのやり取りを思い出す。
私に割り振られた仕事は、ファイル整理、来客対応などの秘書業務の雑務と、陽斗の監視。
杉原さんが言うにはこの陽斗の監視が一番大変らしい。
会議も途中で抜けたり、急に会社からフラリといなくなるのは日常茶飯事と杉原さんはわざわざ陽斗の前で言っていた。