能あるイケメンは羽目を外す
「楓」

甘くて色っぽい声で陽斗に呼ばれて、心臓がドキンとする。

その目は優しく、でも獲物を逃がさないハンターの目。

「……陽斗?」

名前を呟くと「それでいい」と言うように口元に笑みをたたえ、陽斗は私の首をつかんで引き寄せる。

え?何を?っと思った瞬間には彼の唇が自分のに重なって……。

「うっ……んん‼」

自分の魂を持っていかれそうな程深くキスをされて……まるで獣のように貪られて……私は半ば放心状態。

そんな私を見て陽斗が悪魔のように妖艶に微笑んだ。

「今までずっと邪魔が入ったから。でも、オフィスラブっていいね」

「……もう、陽斗!」

私がハッと我に返って赤面して怒ると、陽斗は私の耳元で囁いた。

「楓、色っぽくて可愛かったよ」

その言葉にボッと全身火がついたように熱くなる。
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