キミはすぐそば。
第4章 話したい
五月になり、入学してひと月がたったこともあり、クラスの雰囲気は打ち解けていた。
が、やはりアイナはクラス内で友達は増えず、中川君もただ一人スマホを弄っていた。
席がほとんど対称の位置にあるのでよく見えないが、見てみるとどうやら画面を横にして両人差し指で画面を激しくタップしているようだった。
「何してるんだろ、アプリ…。」
数日後、普段一番始めに教室に入るのはアイナなのだが、珍しく中川君とクラスメイトの小田堅士郎が2人で話していた。
アイナ含め3人しか教室にいなかったので話し声は自然と耳に入ってくる。
が、やはりアイナはクラス内で友達は増えず、中川君もただ一人スマホを弄っていた。
席がほとんど対称の位置にあるのでよく見えないが、見てみるとどうやら画面を横にして両人差し指で画面を激しくタップしているようだった。
「何してるんだろ、アプリ…。」
数日後、普段一番始めに教室に入るのはアイナなのだが、珍しく中川君とクラスメイトの小田堅士郎が2人で話していた。
アイナ含め3人しか教室にいなかったので話し声は自然と耳に入ってくる。