キミはすぐそば。
教室の最前列かつ一番窓側、所謂角の席にあたる席の彼は1人、イヤホンを付けスマホをしていた。
横の席の男子も後ろの席の男子も、それぞれの会話を楽しんでいる。

「あの人…。このクラスにまだ馴染めてないのかな。それもそうだよね、まだ入学式終わったばっかだもん。」
初めて中川君を見た時は、そう思っただけだった。初めて見た時は…。
< 3 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop