Do you love me?[短篇]
つ、付き合う!?
まさかっ
「そんな訳ないじゃん!」
「えー…大分噂になってるよ?」
「噂?」
話によると、仁は目立つから
その隣にいる私にも視線が集まっていたみたい。
お昼を一緒に食べてたところとかも、いつのまにか目撃されていて。
「ちゃっかりくっ付いてると思ったのに。」
「…違うよ」
仁のことは好きだ。
ずっと前から。
でも、仁は違う。
私のことなんて…
ヴーヴーヴー。
あれ、携帯。
ポケットから伝わる振動。
メール?
『昼休み、屋上。』
それは、仁からで。
どうやら帰っていなかったみたい。
きっと屋上で昼寝でもしているのだろう。
「何ー?遠田君?」
「ん。…まだ学校いるみたい」
「そっか。やっぱり香奈枝がいないと教室には現れないって訳ね。」
机に掛かったチーズケーキ。
どうやら捨てずに済みそうだ。