Do you love me?[短篇]







「仁!お弁当持ってきた~」

「…んな、走るな」



あれからまた、日課のお弁当は復活した。平日にお菓子を作ると仁が激怒するため、デザートはなし。


授業が終わると、
屋上へダッシュする。


同じクラスのはずなのに、仁ってば絶対お昼前の授業には出ないの。…他は大人しく出てるくせにさ。





「…どう?美味しい?」

「ちっとは上達してんじゃねぇの」

「やった。」





褒めてくれるのは嬉しいけど、数分で食べ終わる仁は果たして本当に味が分かっているのだろうか。



「ねみ。」



さっさと食べ終わった仁は私の横でゴロリと寝転がる。私はまだ半分も食べ終わっていないのでそのまま食事中。





「…寝ちゃうの?」

「悪いかよ」



だって、つまんないんだもん。
私に背を向け、目を瞑る仁。


…はあ。





そんな時、私の携帯が鳴った。




「…あ、遠藤君」


メールは委員会の集まりを知らせるものだった。遠藤君とは隣のクラスの同じ図書委員で、今日の放課後の集まりを教えてくれた。




そう呟いた時。



「…遠藤?」


寝ていたはずの仁が不機嫌そうに顔を上げる。



「あ、今日の放課後委員会入ったからさきに帰ってて…」

「んなのサボれ。」

「む、無理だよ!」

「…俺を待たせる気か?」




だ、だから先に帰って良いって言ってるのに…。





「…つか、遠藤って誰だよ」

「遠藤君は遠藤君だけど」




ひょいっと私の携帯を奪い、
画面を睨みつける仁。





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