Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
確かに、愛の言う通りだ。
今の俊次は、愛の兄である二俣にも引けを取らない。あれだけの体格を、これからもっと鍛え上げれば、チームにとっては救世主のような存在になるだろう。
「可愛い愛ちゃんが勧誘したら、男の子なら誰だって入部しそうだけどね。」
みのりは本心からそう言ったつもりだったが、愛はみのりが冗談を言っていると思ったらしい。『可愛い』と言われて照れるわけでもなく、真面目な顔でみのりに向き直った。
「そんなんで入部してくれるんなら、もうとっくに入ってくれてるよ。…そうだ!みのりちゃんからも頼んでみてよ。」
「ええっ!?…私が?」
思いがけず、重責を背負わされてしまいそうな雲行きになり、みのりは及び腰になる。
「そうだよ。さっき、みのりちゃんのこと気に入ってたっぽいし。何とか説得してみてよ。」
「私なんかより、江口先生が直接説得した方が効果的だと思うけど…。」
「もちろん江口先生も説得してるけど、ホントに手ごわいんだってば。だから、みのりちゃんも!お願い!!」
本当に手詰まりなのか、愛の必死な態度に、みのりも頷かざるを得なかった。