Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜



「友達じゃないかも。宅配便じゃない?」

「こんな時間に?」

「遼ちゃん、いつも家にいないから、こんな時間に持って来るんじゃない。」

「……また、持ってきてもらいます。」


 そんなやり取りをしている間にも、もう一度チャイムが鳴り響く。
 しかし、みのりの柔らかさを確かめている遼太郎は、あくまでも無視をするつもりのようだ。そんな遼太郎に組み敷かれたまま、みのりは訴えた。


「もう何度も持ってきてもらってるかもしれないでしょ?家にいる時には、ちゃんと出てあげないとダメよ!」


 みのりにそこまで言われて、遼太郎は観念して頭をもたげた。


「でも、俺……。こんなじゃ、とても出られないと思います。」


 下着一枚しか身につけていない遼太郎。しかもその下半身は、すでに甘い刺激に反応してしまっていた。


「……それじゃ、私が出るわ。」


 幸いみのりはまだ脱がされておらず、そう言って笑いながら立ち上がった。アンサンブルのキャミソールの肩紐を整えて、抜き捨てられていたカーディガンを肩に羽織ると玄関へと向かう。


『どなたですか?』

 みのりが自分のアパートに一人でいる時には、必ず先にかける言葉だったが、この時は遼太郎がいる安心感からか、警戒することを怠っていた。


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