Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
「えっ…!?遼ちゃんが買ってきてくれたの?」
遼太郎がベッドの上に並べたものを見て、みのりが目を丸くする。そんなふうに感激されるとくすぐったくって、思わず遼太郎の口元も緩んでしまう。
「うわ!下着まで!!こんなもの買って、遼ちゃんアブナイ趣味の人だって思われたんじゃない!?」
「……あ、アブナイ趣味って、なんなんですか?!」
「これ、自分で着るとか。」
「俺が、これを着るわけないでしょう!?それに、下着は女の友達に買ってきてもらったんです。」
みのりの明るい冗談に、遼太郎は少しムキになって言い返した。
「……え?女友達……?」
しかし、思ってもみないところに反応されて、遼太郎は逆に焦ってしまう。みのりも今さら、遼太郎の周りの女の子にヤキモチなんて焼くこともなかったが、いたずらっぽい目で遼太郎の様子を窺った。
「そ、そりゃ。俺にだって女の知り合いくらいはいますけど……、正確には男友達の友達の女の子に頼んだんです」
「なんだ……。遼ちゃんが選んだんじゃないんだ。」
「俺が選んだ方が良かったんですか?」
みのりが残念そうな表情を見せるので、遼太郎は少し胸をドギマギさせながら、みのりの顔を覗き込んだ。