Rhapsody in Love 〜幸せの在処〜
「大丈夫です。多少崩れてても……食べられます。」
その優しい微笑みを見て、みのりも安心したように小さく笑い、ケーキの箱を拾い上げる。
それから遼太郎がみのりの肩を抱き、二人で寄り添って部屋に入ると、ドアはゆっくりと動き、パタン…と音を立てて閉まっていった。
辺りはしんしんと冷え込んで、粉雪はまだ降りしきっていた。だけど、二人のいるこの場所はどこよりも明るく温かかった。
大事なのは、今ここに二人でいること。
そう、ここはずっと探し求めていた二人の幸せの在処――。
―― 完 ――
Rhapsody in Love ~幸せの在処~
2017.3.22
2018.7.6(加筆修正)
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