君に出逢わなかったら…。

「ただいまぁ~…」
と言っても返事は当たり前のようにない。
お母さんは仕事で、帰ってくるのは夜の11時過ぎ。
お兄ちゃんは結構遅くまで夜遊びしてる。
近所では有名な不良だ。

「疲れた…」
うちは自分の部屋にはいるとベッドに倒れた。
枕もとには、拓哉と優希とゆかとうちで撮った写真が飾られている。
「拓哉…」
うちは、ゆかには強がって見せたけど、本当はすごく悲しかった…。

そのとき、
[~♪]
携帯の着信音が部屋に鳴り響いた。

< 12 / 19 >

この作品をシェア

pagetop