君に出逢わなかったら…。

体育館につき、
うちは自分の名前が書いてある椅子を探す。

…瀬野原由紀………

あった。
隣は…
最悪なことに優希だった。
「はぁ~…」
うちは深いため息をつく。
拓哉とはクラス離れるしウザイやつと同じクラスだし…。
ゆかと同じクラスということだけがうちの救いだった。

そのとき…
「おっ!!由紀じゃん!!」
少し高くて、聞き慣れた、懐かしい声が聞こえる。

うちは、絶対優希だ…。
そう思い、あえて無視をした。

すると、
「無視ですかぁ~??」
そう言いながら優希がうちの顔を覗きこんできた。

あまりに顔が近くて、少しドキドキしてる自分がいた。
悔しいけど優希は結構かっこよくて、女の子に人気がある。

うちはドキドキしてる自分を必死に隠した。

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