君に出逢わなかったら…。

全員の名前が呼び終わり、そのまま退場して自分の教室に向かう。

4組に着き、これからこの教室で一年間過ごすんだ…。
とかいろいろ感じながら座席を確認する。

またもや隣は優希。
…最悪だ…。

そして、優希が教室に入ってきた。
そのとき、後ろの女の子達が発した言葉がうっすらと聞こえた。

「…ねぇねぇ、あの人かっこよくない?」
「うんうん。うち一目惚れしちゃったよ…。」

やっぱり優希はもてる。
確かにかっこいいけど…
好きって感情にはなら…ない。

でも…さっきのドキドキはなんだったんだろう??


うちは、このときはまだ分からなかったんだ。

あなたにこんなにも夢中になるなんて…。

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