幼なじみの男子は無愛想。
「何してんの?」

声かけられた!?

無造作に作られた黒髪、身長も高い、がっしりしてるなぁ。

さすが男の人なんだなぁ。

なんてどうでもいいことを考えていると・・・

「ってかなんで泣いてるのかな?・・・香奈?」

そういいながら座り込んでいた私を無理やり立たせた。

えっ?

なんでこの人私の名前知ってるの!?

そんな思いが顔に出ていたのか目の前の男の人は、

「まだわかんねぇの?」

はい?

私たち面識あったっけ?

全く身に覚えが・・・

「はぁ。」

た、ため息つかれた!?

しょ、初対面で!?

ひどくない!?

恐る恐る聞いてみることにした。

この人の名前を。

「あの・・・誰ですか?」

さすがに自分でも失礼なことを聞いたと思った。

男の人の顔を見るととてもびっくりした顔をしていた。

嘘だろ・・・みたいな?

いやいやそんな顔されてもこっちが困るんですけど・・・ねぇ?

「あ、あの「あのさぁ」」

声が重なった。

「な、なんですか・・・?」

なんだろう?そわそわするあたしに目の前の彼が一言。

「・・・メガネ。」

!?

め、メガネ!?

もしかして・・・!?

「ゆうくん!?」

やっとわかったのかみたいな顔してるよ・・・。

で、でもどうしてわかったんだろう?

私の事。









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