In the small globe


「仙石さん、だっけ?よろしくね!私は丸井奈菜!」

「こちらこそっよろしく!」

丸井さんは私に笑って話してくれた。

丸井さんの真横の机に寄り掛かっていた百合ちゃんが、

「マルナ、いい人だよ!」

と言ったから、周りが

「いい人って何それ、うける」

「百合は単刀直入すぎだよ(笑)」

と、和んだ。

丸井さんがこっちをまた向いて

「仙石さん、なんて呼べばいい?」

「麗って、呼び捨てで構わないよ!」

「了解っ!メアド教えて〜」

「おっけー!紙に書くね!」

百合ちゃんが、

「マルナのメアドはうちが書けるもーん!」

と言って、丸井さんのメモを1枚取り、マルナと大きく書いてその下にダンゴムシの絵を描いた。

それを丸井さんが見ていた。

「ちょ、私ダンゴムシかよ!(笑)」

「マルナちゃ、あ、ごめん、丸井さん…は、…」
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