In the small globe
新しい友達
─「・・・・・そしてこの学校の名を自身をもって背負っていける人になりたいです。ありがとうございました。」
─「新入生代表、ありがとうございました。続いて生徒会主催の学校クイズゲームをしたいと思います。各自、手元の紙に回答を書き入れてください。」
─「それでは!第一問っ!この学校の先生方で一番この学校の先生暦が長い先生はだーれだっ!」
隣の内部生が私に話しかけてきた。
「ねぇ、これさ、絶対校長じゃない??」
これは仲良くなれるチャンスだと思い、乗っかってみた。
「そうかな〜私は声楽のおばあちゃん先生だと思うけど?(笑)」
「あ!それあるかも〜」
「あのさ、この席って出席番号順じゃん?うちら前後なんだよね?教室の座席!」
「そうかもね!!」
「名前、なんていうの?」
「麗です。」
「麗ちゃん?オッケ~私は柚子、でこの隣の子は、」
「百合っ!よろしく!」
「百合聞いてたの?(笑)」
「もちろんっ」
「ごめんねー百合煩くて(笑)でもいいやつだからさ!」
2人も内部生と仲良くなれそうだ。
さっきまでのはよくあることだからと考え、これは気分が晴れた。
「うん!よろしく!」
「麗ちゃんって何部なの?」
「私?茶道部だよ〜柚子ちゃんは?」
「あ、うちのことは柚ってよんでいいよ!」
「了解っ!で、柚ちゃんの部活は?」
「うん!私はバド部だよ〜ちなみに百合は公テ」
驚いた。
2人とも運動部で、しかもバドミントン部や公式テニス部は運動部の中でも上下関係が厳しいと、去年の部活案内で聞いた為、2人の権力がかなり強いことを思い知らされた。
そうゆう部活に入る人には度胸がある。
だからこそ権力がある内部生が多い。
「わー!!すごい!」
「すごいって(笑)なにがよ(笑)部活教えただけだよ?」
「いやいや(笑)てか、2人とも前から仲いいの?」
「うん!うちと百合は小学校の時に4回同じクラスだったからね!まあ、仲いいとかいいつつ喧嘩もするけど(笑)」
「はは(笑)喧嘩するほど仲がいい。だね!(笑)」
「そうかな?(笑)」
内部生と仲良くなるきっかけができた。
よかった。
これで私もちょっとずつクラスに和んでいける気がしてきた。
教室に戻る時、そのまま出席番号順だった為、彼女達と話しながら戻れた。