転校生は幼なじみ。
「…………バカ」
??
隣にはなぜか頬を赤らめて俯いている平山さんが。
とてつもなく嫌な予感しかしない。
「なんでそんなに覚えてんのに名前を覚えてないのよ。顔とか表情とかちゃんと覚えておきなさいよ。いつ思い出してくれるのかウキウキしてたのになんでいきなりそんなこと言いはじめんのよ。面白がって隠してたのにこれじゃ私だけ恥ずかしいじゃん。どこの罰ゲームよ。」
隣の家にできたらしい新しい表札を見るとそこには『平山』の文字が
もう一度見直してみても『平山』の文字。顔色を変えるのは今度は俺の番だった。
「気づくの遅い……」
確かに平山のようになかなか言い出せなくて言うタイミングを逃したときも気まずい。
ただ本人の目の前で実は初恋の人でした宣言もかなり痛いものが来る。
「あら、翔君久しぶりねー。」
そして俺の母さんと玄関で話し込んでるのは正真正銘、昔にお世話になってたおばちゃんだった。
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