転校生は幼なじみ。

そうだよ、よくよく考えたらあの南が美紀ちゃんのことだけを考えるわけないんだよ。
ついでなら花宮もクラスに馴染ましちゃえとかするに決まってるよ。
立派な黒歴史だよもう、友達減るよ！
友達減ったら一大事ですけども！
「そんなに嫌か花宮。じゃあ仕方がないなスカートは勘弁してやるからカツラをかぶれ。」
　いやカツラも嫌だから！！
　でもなんだろう、このどちらかをやらないと場が収められないようなこの圧迫感。
　人の目、目、目！
　美紀ちゃんは俺の後ろに隠れてしまうがそれでも視線を感じるのかちょこちょこと隠れる角度を変えている。
　「さぁ、花宮くーん。観念してカツラかぶれや！」
　「いやいや普通に嫌だから！なんでバトミントンごときに俺はカツラを被らないと」
　「あれ？もしかして被らせて欲しい感じ？」
　「人の話を聞けーーーー！！」