転校生は幼なじみ。
 そんな古佐田さんも俺がカツラを被っているからか今日は機嫌が良さそうである。
 「お二人はほんとに仲いいですね。女装好きの変態だとは思えません。」
 「これは俺が好きでやってるわけじゃないんだよ!!」
 「冗談です。」
 むむっ、この古佐田さんとやらもしかしたらかなりの強者かもしれない。
 日頃おとなしい人ほど裏の顔はギャップが強いものである。
 そんな冗談ごとを言いながらもこの試合は俺たちの圧勝だった。
 途中から俺が本気でやっていたため当たり前といえば当たり前だ。
 それからはなぜかリベンジに燃えて止まらなくなった相田さんの暴走で2試合ほどぶっ通しでやった。
 どちらも俺たちのペアが圧勝したせいで相田さんは暴走しっぱなしである。
< 48 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop