転校生は幼なじみ。
学校近くの公園に数週間ほど前からクレープ屋の屋台が来ている。
お客さんはそれほど多いわけでもなく行列になっているところは見た事がない。
それでも学校では屋台が来た3日後ぐらいからすでに有名になっていた。
そしてその理由の元凶が俺の目の前にある。
「な、なんじゃこりゃ」
「なにって、卵かけ納豆ご飯クレープだけど」
「なにしれっと怖い事言ってんだよ。なに甘い食べ物の中に狂気の沙汰としか思えないようなもん詰め込んでんだよ」
「そんなこと聞かれてもそれがここの売り出し。とりあえず入れてみましたけど……みたいな。あっ、醤油も入ってるから安心してね」
「いらんわ!!」
「はい、平山ちゃんはブドウね」
「普通のあるんじゃねぇか!!俺もそっちが良かったよ」
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