転校生は幼なじみ。
家に着く頃にはすでに日が暮れていた。
なんか久々に疲れたなと肩を回していると晩御飯の準備を全くしていなかったことに気づく。
「ごめん美紀ちゃん。今日の晩御飯なにも準備してなかったから大雑把なものでいい？」
「ぜんぜん大丈夫だよ。というかなにか手伝おうか？」
「いや、その気持ちだけ受け取っておくよ。美紀ちゃんはテレビでも観てて。」
本音を言うと今日はなにも作る気がしないのでコンビニ弁当でもいいかなと思った。
けどコンビニ弁当に頼りすぎると身体に悪いし、人に料理を教えている人がコンビニ弁当を頼るなんてプライド的に許せなかった。
せめてこういう時だけでも見栄を張っていたかったたのだ。
結果的にメニューはナポリタンということになってしまった。
晩御飯に出すべきものではないと思ったけど俺のヤル気のなさには勝てなかった。
それでも美紀ちゃんは美味しいと言いながら食べてくれた。
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