転校生は幼なじみ。
「いやー美味しいですねー、このラーメン。」
「そりゃあお口にあって良かった。」
俺が作ったわけじゃないけど褒められて嬉しく思わないわけがない。
それにしても本当に美味しそうに食べる。
同じものを食べているのにこんなに感じ方が違うなんて思ってなかった。
そしてなぜか懐かしくも思えてしまっている。
それでもこんなに大人しめで可愛い子と会った記憶がない。
こんな天然バカと一度会ったら覚えてそうなのに。
「なぁ、そろそろどこで会ってるのか教えてくれないか。さっきから思い出そうとしてもなかなか思い出せなくて。」
「いやいや、それを本人に聞くなんて失礼すぎでしょ。まぁ分からなくても攻めれる訳でもないしね。」
俺でも分かる、失礼なことぐらい。
ただ俺の性格上一度気になると止まらないのだ。
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