ぼくのことだけ見てなよ
「ごめんね、どうしても話したかったから、2人には帰ってもらったんだよね」
「………」
そういうことか…。黙っているとスマホが鳴り、見ると那津から〝椿姫ちゃん、ごめん!〟と、LINEがきた。
ここまでされたら、仕方ない。淳平も、ごはん食べてきていいって言ってくれたし、少しだけなら…。
「どっか、食べに行く?」
「……いいの?」
「行かないなら、」
「行く。行くに決まってるでしょ?とりあえず空港出よう」
「……うん」
美島と、となり同士歩きながら空港内を歩き、外へ出ると夜の街をゆっくりと歩く。その間、美島とは話すことなく、着いた先は個室があるお蕎麦屋さんだった。
「蕎麦、食べれるよね?」
「うん、大丈夫」
「軽いものがいいと思ってさ」
「うん、ありがとう」
中に入ると店員さんに案内してもらい、わたしも美島も、盛り蕎麦を注文した。
「とりあえず、食べてから話そうか。イロイロさ」
「そう、だね…」
わたしを見る美島の目が、ずっとマジメで、いつもの美島とはチガウから、こっちも変にドギマギしてしまう。
やがて、すぐに盛り蕎麦がきて、わたしたちは『いただきます』とだけ言うと無言で、ただ蕎麦をすすった。
「………」
そういうことか…。黙っているとスマホが鳴り、見ると那津から〝椿姫ちゃん、ごめん!〟と、LINEがきた。
ここまでされたら、仕方ない。淳平も、ごはん食べてきていいって言ってくれたし、少しだけなら…。
「どっか、食べに行く?」
「……いいの?」
「行かないなら、」
「行く。行くに決まってるでしょ?とりあえず空港出よう」
「……うん」
美島と、となり同士歩きながら空港内を歩き、外へ出ると夜の街をゆっくりと歩く。その間、美島とは話すことなく、着いた先は個室があるお蕎麦屋さんだった。
「蕎麦、食べれるよね?」
「うん、大丈夫」
「軽いものがいいと思ってさ」
「うん、ありがとう」
中に入ると店員さんに案内してもらい、わたしも美島も、盛り蕎麦を注文した。
「とりあえず、食べてから話そうか。イロイロさ」
「そう、だね…」
わたしを見る美島の目が、ずっとマジメで、いつもの美島とはチガウから、こっちも変にドギマギしてしまう。
やがて、すぐに盛り蕎麦がきて、わたしたちは『いただきます』とだけ言うと無言で、ただ蕎麦をすすった。